はじめに
エアコンは夏の強い味方ですが、使い終わった後の適切な処理が重要です。送風機能がない場合でも、内部の結露を乾燥させる方法があります。正しい手順を踏めば、カビの発生を防ぎ、次のシーズンに快適に使用できます。この記事では、エアコンの使い終わり時の対策を、送風機能の有無に分けて詳しく解説します。
送風機能がある場合の対処法
エアコンに送風機能がある場合は、使用後の対処が比較的簡単です。送風機能を活用すれば、内部の湿気を効果的に乾燥させることができます。
送風運転で内部を乾燥
使い終わりの際は、3〜4時間程度の送風運転を行うことをおすすめします。送風運転には冷房や暖房の機能は付帯しておらず、ファンのみが回転するため、電気代も抑えられます。この簡単な作業で、エアコン内部の結露を乾燥させ、カビの繁殖を防げます。
一部の機種では、運転終了後に自動で送風モードに切り替わる機能を搭載しています。この便利な機能を活用すれば、面倒な手間もかけずに、適切なメンテナンスが可能です。
内部クリーン機能の利用
新しいエアコンの中には、「内部クリーン」や「カビバスター」などの機能を搭載しているものがあります。冷房運転後に10分ほど内部クリーン運転を行うと、熱風を循環させてエアコン内部を強力に乾燥させてくれます。
メーカーによっては運転モードが異なりますが、概ね冷房運転後に専用の内部クリーン運転を行うことで、効率的にカビ対策ができます。取扱説明書で動作を確認し、上手に活用しましょう。
定期的なクリーニングも重要
送風運転や内部クリーン機能を使っても、カビの発生を完全に抑えられるわけではありません。年に1〜2回はプロによるエアコンクリーニングを依頼し、徹底的に内部の掃除をすることをおすすめします。
メリット | デメリット |
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プロのクリーニングを定期的に受けることで、エアコンの性能を長く維持し、快適な空気環境を保つことができます。
送風機能がない場合の対処法
送風機能がないエアコンでは、適切なお手入れが一層重要になります。内部の結露を放置すると、カビの温床となってしまうためです。
冷房運転を最高温度に設定
送風機能がない場合でも、冷房を最高温度(31〜32℃程度)に設定して運転することで、同様の効果が期待できます。設定温度が室温より高いと、エアコン内部の熱交換器が作動しなくなり、ファンのみが回転するようになります。
この方法で3〜4時間程度運転を続けることで、エアコン内部の結露を乾燥させることができるのです。電気代の節約とカビ対策の一石二鳥を狙えます。
暖房運転は避ける
送風運転の代替として暖房運転を使うのは避けましょう。暖房運転では熱交換器が作動し、エアコン内部に余分な湿気を供給してしまう恐れがあります。かえってカビが発生しやすくなる可能性があります。
暖房シーズンが終わったら、約10分間の暖房運転を行い、内部を乾燥させることをおすすめします。
換気や空気の循環も大切
送風機能がないエアコンでは、部屋の換気や空気の循環が重要になります。エアコン使用時は定期的に窓を開け、外気を取り入れましょう。併せて扇風機の使用も効果的です。
このようなお手入れに加えて、フィルターの掃除も忘れずに行いましょう。フィルターの目詰まりは、エアコンの性能を低下させてしまう原因になります。
まとめ
エアコンの使い終わり時は、送風機能の有無に関わらず、適切なお手入れが不可欠です。送風機能がある場合は送風運転や内部クリーン機能を活用し、ない場合は冷房の最高温度運転や換気を心がけましょう。定期的なクリーニングも欠かせません。
夏場は特に注意が必要で、カビの繁殖を防ぐだけでなく、次のシーズンに快適にエアコンを使えるよう、しっかりとメンテナンスすることが重要です。正しい知識を持ち、上手に対策を立てることで、エアコンを長く清潔な状態で使い続けられるはずです。