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はじめに

夏の終わりが近づくと、エアコンのメンテナンスが欠かせません。長期間使用していると、フィルターの汚れや熱交換器の詰まりなどが生じ、性能が低下してしまうからです。ダイキン工業の調査でも、コロナ禍でエアコン使用時間が大幅に増加し、メンテナンスの重要性が高まっていることがわかりました。今回は、エアコンの「夏じまい」について、ダイキンのエアコンを例に詳しく解説していきます。

夏じまいの必要性

夏の終わりにエアコンの手入れを行う「夏じまい」は、次のシーズンに向けて非常に重要な作業です。適切に夏じまいを行わないと、以下のようなリスクがあります。

カビの発生と健康被害

エアコン内部が湿った状態になると、ホコリや油分がカビの栄養源となり、カビが増殖してしまいます。風と一緒にカビ胞子が吹き出されると、アレルギー症状や呼吸器系の病気を引き起こす可能性があります。カビ対策として、内部の乾燥が不可欠です。

専門家によると、カビの発生を防ぐには、エアコンの内部クリーン運転や送風運転を活用し、しっかりと乾燥させることが大切だそうです。また、メーカー純正の洗浄剤を使ったクリーニングも有効な対策の一つです。

性能低下と電気代のムダ

エアコンを長期間手入れせずに使い続けると、フィルターの目詰まりや熱交換器の汚れが進行し、冷房・暖房の効率が落ちてしまいます。その結果、室温を下げるために余分な電気を消費し、電気代が高くなってしまうのです。

ダイキンのエアコンには、フィルターの自動お掃除機能や内部クリーン運転機能が備わっているので、こまめなメンテナンスで性能の維持が可能です。電気代の節約にもつながるでしょう。

修理・交換コストのリスク

放置し続けると、エアコン本体の故障やさびの進行などにつながり、最悪の場合は修理や交換が必要になります。修理代や新しいエアコンの購入費用がかさむだけでなく、夏や冬の酷暑や極寒の間に作業を行うことになり、大変な思いをすることになるかもしれません。

定期的なメンテナンスを心がけ、夏じまいの時期に専門家による点検を受けることで、このようなリスクを回避できます。

ダイキンのエアコンの夏じまい手順

ここからは、ダイキンのエアコンの具体的な夏じまい手順を見ていきましょう。自分で行えるメンテナンス作業から、専門家に依頼するべき作業まで、詳しく解説します。

フィルターの手入れ

フィルターの手入れは、夏じまいで最も重要な作業の一つです。2週間に1度は掃除機でフィルターの表面を吸い取るようにしましょう。汚れが気になる場合は、次の手順で徹底的に掃除しましょう。

  1. 掃除機でフィルターの表面を吸い取る
  2. 中性洗剤を溶かしたお湯で手洗いする
  3. 水で十分にすすぐ
  4. 軽く振って水を切り、日陰で乾かす

フィルター掃除の際は、汚れが古くて落ちにくい場合は中性洗剤で洗うことをおすすめします。洗浄後は水切りと日陰干しを忘れずに。ダイキンのエアコンには自動お掃除機能が付いているので、こまめに運転しておけば汚れが溜まりにくくなります。

内部クリーンと送風運転

エアコン内部の乾燥は、カビの発生を防ぐ上で非常に重要です。ダイキンのエアコンには、内部クリーン運転や送風運転の機能が搭載されているので、これらを活用しましょう。

  • 内部クリーン運転: 熱交換器の凝縮水を乾燥させ、カビの発生を抑える。
  • 送風運転: 内部の湿気を取り除き、カビの発生リスクを低減する。

運転モードを内部クリーンや送風に切り替えて2時間程度運転すると、エアコン内部がしっかりと乾燥します。エアコンを長期間使用しない場合は、月に1度の送風運転がおすすめです。

本体の拭き掃除

室内機の見える範囲は自分で拭き掃除を行いましょう。ほこりをよく払い、中性洗剤を含ませた雑巾で拭いた後、乾いた雑巾で水分を拭き取ります。この作業でエアコンの内部までは掃除できませんが、外見の汚れは落とせます。

室外機の周りにも注目しましょう。落ち葉や虫の巣など異物がないか確認し、周辺の掃除も行います。異物があると室外機の通風が悪くなり、性能が落ちる原因になるからです。

熱交換器の状態確認

熱交換器が汚れていると、エアコンの効率が落ちてしまいます。室内機の吸い込み口から中を覗いて、熱交換器の状態を確認しましょう。目に見えてゴミやほこりが付着している場合は、お手入れが必要です。

熱交換器の洗浄は専門業者に依頼するのが賢明です。エアコン本体を分解し、専用の洗浄剤で丁寧に汚れを落とすことができるからです。同時に内部の点検もしてもらえるので、故障のリスクも低減できます。

その他の気をつけるポイント

最後に、エアコンの夏じまいで気をつけるべきその他のポイントをご紹介します。

夏本番前の試運転の実施

暖房シーズンが終わった4月頃に、冷房モードでの試運転を行いましょう。これにより、エアコンの動作状況を確認できます。もし異常があれば、早めの修理や買い替えが可能です。

試運転では、以下の点をチェックします。

  • 冷風が適切に吹き出すか
  • 異常ランプが点灯していないか
  • 異臭や異音がないか

パナソニックやその他メーカーの夏じまい

今回はダイキンのエアコンを例に解説しましたが、他のメーカーのエアコンでも同様の夏じまい作業が必要です。パナソニックやその他のメーカーでも、フィルター掃除や内部クリーン、熱交換器の点検は欠かせません。

各メーカーの取扱説明書を参考にし、必要な作業を行いましょう。また、専門店に相談すれば、夏じまいの方法を教えてもらえるはずです。

節電につながる機能の活用

ダイキンの新しいエアコンには、省エネにつながる様々な機能が搭載されています。例えば、フィルターの自動お掃除機能、風量の自動コントロール機能、窓の断熱対策などです。これらの機能を上手に活用すれば、電気代の節約ができます。

さらに、ダイキンのエアコンにはWi-Fi機能が備わっているので、スマートフォンからの遠隔操作も可能です。外出先から設定温度の変更や運転の開始・停止ができるので、無駄な電力消費を防げます。

まとめ

エアコンの「夏じまい」は、次のシーズンに向けて性能を維持する上で非常に重要な作業です。適切にメンテナンスを行わないと、カビの発生によるアレルギーリスクや電気代の無駄がかさみ、最悪の場合は故障や交換が必要になる可能性があります。

ダイキンのエアコンであれば、自動お掃除機能や内部クリーン運転、省エネ機能など、夏じまいを手軽に行えるメリットがあります。フィルター掃除や熱交換器の点検など、自分でできる簡単な作業から始め、専門業者に依頼する作業まで、きちんと行う

ことが大切です。正しい手順を踏めば、次の夏を快適に過ごせるはずです。

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