はじめに
夏の終わりに向けて、エアコンの「夏じまい」が重要になってきます。コロナ禍で在宅時間が増え、夏のエアコン使用時間が例年よりも大幅に長くなったことから、適切なメンテナンスが欠かせません。ダイキンの調査では、十分な手入れをしている人は1割にも満たず、カビやにおい対策が不十分な実態が明らかになりました。本記事では、ダイキンのエアコンを中心に、夏じまいの重要性と具体的な対策を6つの項目に分けてご紹介します。
夏じまいの意義
夏じまいとは、エアコンの性能を次のシーズンまで維持し、電気代の節約やカビ・におい対策を行うための大切な作業です。
性能維持
夏の終わりにエアコンのメンテナンスを行わないと、次の夏までにホコリや汚れが蓄積し、冷房効率が低下してしまいます。フィルターの清掃や熱交換器の洗浄を怠ると、余分な電気代がかかる可能性があります。高い性能を維持するには、夏じまいが欠かせません。
ダイキンのエアコンは省エネ性能に優れているため、十分なメンテナンスを行えば、快適性と経済性を両立できます。一方で、放置すればその性能を十分に発揮できなくなってしまうでしょう。
カビ・におい対策
夏のエアコン使用後には、内部に水分が残っている状態です。そのままの状態でシーズンオフを迎えると、カビや不快なにおいが発生しやすくなります。これを防ぐためにも、内部クリーン運転や送風運転を行い、水分を取り除くことが大切です。
ダイキンでは、エアコン内部のカビ発生を防ぐため、梅雨や夏場の使用後に内部クリーン運転を行うことを推奨しています。こうした対策を行えば、次のシーズンに不快なにおいに悩まされる心配はありません。
節電対策
エアコンのフィルターにホコリが溜まると冷房効率が落ち、余分な電力を消費してしまいます。夏じまいで徹底的な清掃を行えば、無駄な電気代をかけずに済むでしょう。
また、ダイキンのエアコンには、自動お掃除機能や節電モードなど、省エネに役立つ機能が搭載されています。これらの機能を活用することで、夏じまいと併せて節電対策を行うことができます。
夏じまいの手順
夏じまいは、エアコンのクリーニングから始まります。ダイキンが推奨する手順をご紹介します。
フィルター掃除
フィルターの掃除は、手間を惜しまずに丁寧に行いましょう。ダイキンでは、以下の手順を推奨しています。
- フィルターを取り外し、掃除機でホコリを吸い取る
- ぬるま湯で洗浄し、水切りして日陰で乾燥させる
- 汚れが落ちにくい場合は中性洗剤を使用する
フィルターにホコリが溜まると、冷房効率が落ちるだけでなく、吹き出し口からホコリが舞うなどの不快な現象が起きます。定期的な掃除が不可欠です。
熱交換器の確認・クリーニング
熱交換器にホコリや異物が付着していると、冷房能力が十分に発揮できなくなります。目視で確認し、汚れがひどい場合は専門業者に依頼しましょう。
熱交換器のクリーニングは、一般家庭では難しい場合が多いです。専門知識を持つ業者に任せることで、確実な手入れが行えます。長期的にエアコンの性能を維持するためにも、専門家との連携が重要といえるでしょう。
室外機の点検
室外機の周りに枝やゴミなどの異物がないかチェックしましょう。背面に異物が詰まっていると、排熱が阻害され、冷房能力の低下を招きます。
また、夏の間に室外機が汚れていないかも確認しておく必要があります。汚れが目立つ場合は、ブラシなどで丁寧に掃除を行いましょう。
注目の機能・サービス
ダイキンのエアコンには、夏じまいに役立つ便利な機能やサービスが用意されています。
内部クリーン運転
内部クリーン運転は、エアコン内部の乾燥を促す機能です。梅雨や夏場の使用後に行うことで、カビの発生を抑えることができます。
ダイキンでは、内部クリーン運転やシーズンオフの送風運転を推奨しています。こうした機能を活用することで、手間をかけずに効果的なにおい対策が可能になります。
スマート家電 DAIKIN Cloud
スマート家電 DAIKIN Cloudは、スマートフォンからエアコンの遠隔操作や内部クリーン運転の実行などができるサービスです。外出中でも簡単にエアコンの制御が可能です。
夏じまいの際は、室内にいる必要がなく、手軽にエアコンの運転が行えるため、大変便利です。DAIKIN Cloudを活用すれば、メンテナンスが一段と手軽になるでしょう。
クリーニングサービス
ダイキンでは、プロの技術者によるエアコンのクリーニングサービスを提供しています。エアコン内部の徹底的なクリーニングが行われるため、手間がかからず衛生的な環境を維持できます。
クリーニングサービスを利用すれば、熱交換器や内部パーツの洗浄、フィルター交換など、手が行き届きにくい箇所の手入れもしっかりと行えます。自分でするよりも確実な効果が期待できるのが魅力です。
省エネのポイント
夏じまいと並行して、エアコンの省エネ対策にも注目が集まっています。ダイキンが推奨する方法をご紹介します。
エアコンと扇風機の併用
エアコンと扇風機、サーキュレーターなどの送風機器を併用することで、より効率的に冷気を循環させることができます。エアコンの負荷が下がるため、省エネにつながります。
扇風機は、部屋全体に冷気を行き渡らせる役割を担います。一方、サーキュレーターは、壁際の空気を循環させることで温度ムラを解消します。機器の特性を理解し、上手な使い分けが重要です。
室外機の設置場所の工夫
室外機は直射日光を避け、日陰に設置することが理想的です。日向に設置すると冷房効率が落ち、余分な電力を消費してしまいます。
設置場所に制約がある場合は、簾やプランターなどで日陰を作る工夫をしましょう。また、吹き出し口をふさがないように注意が必要です。こうした細かな配慮で、大幅な省エネが可能になります。
適切な温度設定
夏場の室温を極端に低く設定しすぎると、健康面でもエネルギー面でも問題があります。ダイキンでは、快適で経済的な温度設定として28度前後を推奨しています。
温度設定が高すぎると汗をかきやすくなり、低すぎると体への負担が大きくなります。細かい調整を行うことで、快適性と省エネの両立が可能になるのです。
まとめ
コロナ禍で在宅時間が増えたことから、従来以上にエアコンの夏じまいに注目が集まっています。ダイキンのエアコンの場合、内部クリーン運転やスマート家電によるスムーズな運転、クリーニングサービスの利用など、手軽に衛生的な環境を維持できる工夫がなされています。
エアコンは省エネ性能が高いものの、適切なメンテナンスがないと機能を十分に発揮できません。フィルター掃除や熱交換器の確認、室外機の点検を行い、使い方の工夫も図ることで、夏じまいと省エネを両立することが可能です。快適性と経済性を兼ね備えた賢い使い方を心がけましょう。