はじめに

エアコンは夏を快適に過ごすための必需品ですが、シーズンオフの時期にも適切なメンテナンスが必要不可欠です。エアコンの掃除やメンテナンスを怠ると、カビやニオイの発生、電気代の増加といった問題が生じる可能性があります。本記事では、ダイキンのエアコンを中心に、シーズンオフの時期の適切なお手入れ方法や注意点について詳しく解説します。

シーズンオフの時期に行うべきお手入れ

エアコンのシーズンオフの時期は、5月と11月頃の年に2回あります。この時期に、しっかりとしたお手入れを行うことが重要です。

フィルターの掃除

フィルターの掃除は、エアコンのお手入れの基本です。フィルターが汚れていると、エアコンの性能が低下し、電気代の増加やカビの発生につながります。シーズンオフの時期には、フィルターを外して水洗いするなど、徹底的な掃除を行いましょう。

フィルターの掃除方法は、取扱説明書や動画などで確認することができます。掃除後は、フィルターを完全に乾燥させてから、元の位置に戻すことが大切です。

熱交換器の汚れ確認

熱交換器は、エアコンの心臓部分にあたるため、汚れが蓄積すると性能が低下します。シーズンオフの時期には、熱交換器の汚れを確認し、必要に応じて掃除を行います。

熱交換器の汚れが激しい場合は、専門業者に依頼するのがおすすめです。プロの手によるメンテナンスで、安全かつ確実に熱交換器の掃除ができます。

室外機周辺の掃除

室外機の周りにゴミやほこりが溜まっていると、エアコンの放熱効率が悪くなります。シーズンオフの時期には、室外機周辺の掃除を行い、ゴミなどを取り除きましょう。

室外機の吸い込み口や吹き出し口がふさがれないよう注意が必要です。また、直射日光を避けるために植木や日除けを設置するのも良い対策です。

シーズン中のお手入れ

シーズン中も、定期的なお手入れが重要です。適切なお手入れを行うことで、エアコンの性能を維持し、快適に使用できます。

2週間に1回の「こまめ掃除」

夏と冬のシーズン中は、2週間に1回程度のペースで「こまめ掃除」を行います。内容としては、フィルターの掃除と内部クリーン運転が中心になります。

フィルターの掃除は、掃除機で簡単に行えます。内部クリーン運転は、エアコン内部の結露を乾燥させて、カビの発生を防ぐ効果があります。

冷房・除湿運転後の対策

冷房や除湿運転後は、必ず送風運転や内部クリーン運転を行いましょう。これにより、エアコン内部の結露水を乾燥させることができ、カビの発生を抑制できます。

ダイキンのエアコンには、内部クリーン運転機能を搭載した機種もあります。この機能を活用すれば、自動で内部を乾燥させることができます。

月に1回の送風運転

シーズンオフの時期には、月に1回程度の送風運転を行うことをおすすめします。これにより、ホコリや菌の蓄積を防ぐことができます。

送風運転は、空気が乾燥している日に行うのがベストです。乾燥した空気を取り入れることで、より効果的にエアコン内部を乾燥させることができます。

ダイキンのお掃除機能付きエアコン

ダイキンには、お掃除機能付きのエアコンがあります。この機能を活用すれば、手動でのお手入れの手間が軽減されます。

お掃除機能の種類

ダイキンのお掃除機能には、主に以下の2つがあります。

• フィルター自動お掃除機能: フィルターに溜まったホコリを自動で取り除く機能
• ダストボックス: フィルターから取り除いたホコリを一時的に溜める箱

これらの機能を備えたエアコンを選べば、手動での掃除の手間が大幅に軽減されます。

お掃除機能付きエアコンの特徴

お掃除機能付きのエアコンには、以下のようなメリットがあります。

• 手間のかからないお手入れ
• 無給水加湿機能やインテリア性重視の薄型デザインなど、便利な機能を搭載した機種がある
• お部屋に馴染むデザインと色合いがある

一方で、フィルターの汚れが激しい場合は、手動での掃除が必要になる点には注意が必要です。

コロナ禍でのエアコン使用実態

コロナ禍で在宅時間が増えたことにより、エアコンの使用時間も長くなっています。ダイキンの調査では、以下のような実態が明らかになっています。

夏場のエアコン使用時間の増加

2021年夏のエアコンの使用時間が、2019年夏と比べて1日平均約6時間も増加していました。しかし、フィルター掃除や内部クリーン運転を行っている人は少数にとどまっていました。

このため、ホコリの堆積や熱交換器の汚れが進行し、電気代の増加や不快なニオイの発生が懸念されています。

冬場のエアコン使用時間の増加

コロナ禍での在宅勤務の増加に伴い、冬場のエアコン使用時間も前年比約1.8倍に増加していることが明らかになりました。

このため、冬のシーズン終了時には、エアフィルターの清掃や熱交換器の洗浄などのメンテナンスが不可欠です。これにより、不快なニオイの発生や冷暖房の不調などのトラブルを防ぐことができます。

まとめ

エアコンのシーズンオフの時期には、しっかりとしたお手入れを行うことが重要です。フィルターの掃除や熱交換器の確認、室外機周辺の掃除などを行い、次のシーズンに備えましょう。

シーズン中も、2週間に1回の「こまめ掃除」や、冷房・除湿運転後の対策、月に1回の送風運転を行うことで、エアコンの性能を維持できます。

ダイキンのお掃除機能付きエアコンを選べば、手動でのお手入れの手間を軽減できます。一方で、フィルターの汚れが激しい場合は手動の掃除が必要になるので注意が必要です。

コロナ禍でエアコンの使用時間が増えたことから、メンテナンスの重要性が高まっています。適切なお手入れを行うことで、快適な室内環境を保ちながら、電気代の節約にもつなげられます。