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はじめに

夏の終わりは、エアコンの大切なメンテナンス時期です。エアコンは夏場の酷暑を乗り切るための必需品ですが、同時にカビの温床にもなりかねません。そこで、夏じまいと呼ばれるお手入れが欠かせません。今回は、送風機能がないエアコンでも行えるお手入れ方法をご紹介します。

エアコン夏じまいの重要性

エアコンの夏じまいは、カビ対策や電気代の節約、スムーズな使用再開のために欠かせません。

カビ対策

夏場の使用で内部に湿気が溜まると、エアコン内部はカビの繁殖に最適な環境になります。カビは呼吸器系の健康被害を引き起こす可能性があるため、確実な対策が必須です。

夏じまいで内部を徹底的に乾燥させることで、カビの発生を抑えることができます。また、定期的な掃除により、カビの胞子が拡散するのを防ぎます。

電気代の節約

夏じまいを行わずにエアコンを長期間放置すると、フィルターの目詰まりや内部の汚れが原因で冷暖房能力が低下します。その結果、設定温度に到達するまでの運転時間が長くなり、電気代がかさむ可能性があります。

適切なメンテナンスにより、エアコンの性能が維持されるため、無駄な電力消費を抑えられます。年間の電気代を1万円以上節約できる可能性もあります。

スムーズな使用再開

夏じまいを怠ると、次の暖房シーズンでカビの胞子が飛散したり、異臭がするなどのトラブルが発生する可能性があります。また、長期間の放置でエアコン自体が故障してしまう恐れもあります。

適切な夏じまいを行えば、次のシーズンに備えてエアコンを良好な状態に保つことができます。冬になってもストレスなく使い始められるでしょう。

送風機能がないエアコンの夏じまい方法

送風機能がないエアコンでも、適切な方法で夏じまいを行うことが可能です。

暖房運転を利用した送風

送風機能がなくても、暖房運転の設定温度を最低にすれば、室外機の運転を止めて送風状態を作り出せます。この方法で内部の湿気を取り除くことができます。

お勧めは、3〜4時間程度の送風運転です。長時間運転することで、内部をしっかりと乾燥させることができます。

消毒液を使った拭き掃除

エタノールやセスキ水を使えば、エアコン本体の汚れを落としつつ、カビ菌を殺菌することもできます。特に手の届く範囲を重点的に拭き掃除しましょう。

拭き掃除は内部の水分を拭き取る目的もあります。乾いた状態で放置すれば、カビの発生を最小限に抑えられます。

フィルターの手入れ

エアコンのフィルターには、夏の間に溜まったホコリやカビの胞子が付着しています。フィルターを取り外し、掃除機で吸い取るだけでなく、中性洗剤で洗浄することをおすすめします。

特にキッチンの近くに設置されているエアコンのフィルターは、油分の付着が目立ちます。このような場合は、重点的に洗浄し、しっかりと乾燥させることが大切です。

その他の夏じまい方法

送風機能の有無に関わらず、一般的なエアコンの夏じまい作業もご紹介します。

内部クリーン機能の活用

最新のエアコンには、内部クリーン機能やナノイーXといった機能が搭載されています。これらの機能を活用すれば、簡単にエアコン内部の除菌や油分の分解ができます。

内部クリーン機能は、エアコンの運転停止後に自動で始まります。忘れずに活用しましょう。

専門業者による定期クリーニング

自分では手の届かない部分のクリーニングは難しいため、専門業者に依頼するのがおすすめです。エアコンの構造を熟知したプロの手によるクリーニングで、内部の汚れを徹底的に除去できます。

定期的なクリーニングを行えば、エアコンの性能を長期間にわたって維持することができます。

室外機のメンテナンス

エアコン本体だけでなく、室外機のメンテナンスも重要です。エアコンの効率的な運転には、室外機の熱交換がスムーズに行われることが不可欠です。

室外機のフィンの掃除や、周辺のゴミ取り除きを行いましょう。また、日よけカバーは取り外しておくのがお勧めです。日よけがあると、暖房時の効率が落ちてしまいます。

まとめ

送風機能がなくてもエアコンの夏じまいは可能です。暖房運転を利用した送風や、消毒液を使った拭き掃除、フィルターの手入れなどの対策を行うことで、カビ対策や電気代の節約、スムーズな使用再開につながります。

また、内部クリーン機能の活用や専門業者への定期クリーニングの依頼、室外機のメンテナンスなども有効な夏じまい方法です。エアコンの性能を長期間維持するためには、適切なお手入れが欠かせません。夏の終わりに、しっかりとエアコンの夏じまいを行いましょう。

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