はじめに
洗濯機は我々の日常生活に欠かせない家電製品です。しかし、使い続けていると内部に汚れが蓄積し、悪臭の原因やカビの発生、ひいては故障に至ってしまう可能性があります。そこで今回は、洗濯機のクリーニング方法について、自分で行う簡単な手順から業者に依頼する際のポイントまで、詳しく解説していきます。
自分でできる洗濯機クリーニング
まずは自分でできる洗濯機のクリーニング方法から見ていきましょう。定期的に行うことで、汚れの蓄積を防ぎ、洗濯機を清潔に保つことができます。
洗濯槽の掃除
洗濯機の中でも特に汚れが溜まりやすいのが洗濯槽です。洗濯物の糸くずやカビ、洗剤カスなどが付着しているため、定期的な掃除が不可欠になります。塩素系や酸素系の洗濯槽クリーナーを使って、以下の手順で洗浄しましょう。
- 洗濯機内に40~50度のお湯を入れ、クリーナーを投入する
- 洗濯機を回して15分ほど洗浄する
- 2時間以上放置してから排水する
- 針金ハンガーにストッキングを被せたネットで、浮いた汚れをすくう
酵素系の漂白剤を使うのもよいでしょう。クリーナーの種類によって注意点が異なるため、使用する前に必ず商品の説明をよく読むことが大切です。
フィルターやパーツの掃除
洗濯機の内部にはフィルターやパーツが多数あり、これらにも汚れが溜まります。定期的に外して洗浄することで、機能低下を防ぐことができます。
- 洗剤投入ケース: 歯ブラシと浴室用洗剤で洗う
- 糸くずフィルター: 外して水洗いする
- 乾燥フィルター: ホコリを掃除機で吸い取る
- ゴムパッキン: 布で拭き取る
これらのパーツは取り外しが比較的簡単なので、月に1回程度のクリーニングがおすすめです。また、洗濯機周辺の掃除も忘れずに行いましょう。洗濯パンの裏側や洗濯機背面の隙間は、ホコリがたまりやすい場所です。針金ハンガーにストッキングを被せたホコリキャッチャーを作って、こまめに掃除しましょう。
排水口・ホースの掃除
洗濯機の排水口やホースに詰まりがあると、排水不良や臭いの原因になります。こまめな掃除が重要です。
- 排水ホース: 水を通して洗浄する
- 排水口: パイプクリーナーを使って詰まりを取り除く
パイプクリーナーを使う際は、しっかりと水を流して中の汚れを洗い流すことが大切です。排水口の掃除は月に1回程度のペースで行いましょう。
業者に依頼する際のポイント
洗濯機の汚れがひどい場合や、自分で行うのが難しい場合は業者に分解洗浄を依頼するのがおすすめです。専門の技術とノウハウを持つプロに任せることで、確実な洗浄が期待できます。
分解洗浄の必要性
洗濯機の分解洗浄が必要な理由は主に以下の3つです。
- 長年の使用で汚れが蓄積し、自分では落とせない
- 内部構造が複雑で、自分では分解・組立が難しい
- カビや異臭がひどく、専門的な洗浄が必要
このような場合に業者に依頼すると、洗濯機の状態に合わせた適切な洗浄方法を選んでもらえます。また、プロの手によって隅々までしっかりと洗浄できるため、放置していた汚れもきれいに取り除くことができるでしょう。
サービス内容の確認
業者に分解洗浄を依頼する際は、事前にサービス内容をよく確認しましょう。主なサービス内容は以下の通りです。
- 洗濯槽・パルセーターの分解・洗浄
- 水道管やホースの掃除
- 外装の洗浄・磨き
- 消毒や防カビ加工
クリーニング作業だけでなく、分解の有無、部品交換の対応、アフターフォローなども確認しましょう。依頼先の業者によって、サービス内容が異なる場合があります。
見積もりの比較
分解洗浄の料金は業者によって大きく異なるため、複数の業者から見積もりを取ることをおすすめします。料金以外にも、対応の良さや信頼性なども考慮して、自分に合った業者を選びましょう。
比較サイトを利用すれば、簡単に複数の業者の見積もりを比較できるので、手間を省くことができます。ミツモアなら、洗濯機の状態やエリア、希望する日時などの条件を入力するだけで、複数の業者から一括で見積もりが取れます。
まとめ
洗濯機のクリーニングは、自分で定期的に行うことと、業者に依頼することを組み合わせると効果的です。自分でできる範囲の掃除を心がけながら、数年に一度は業者による分解洗浄を受けることで、洗濯機を長く清潔な状態で使い続けられるでしょう。清潔な洗濯環境を維持することは、洗濯物の衛生面だけでなく、洗濯機自体の寿命にもつながります。手間がかかるように思われがちですが、継続的に洗濯機のメンテナンスを行うことが、結果的にコストを抑えられる賢明な選択となるのです。